オンラインカジノで儲けたら確定申告は忘れずに

1,誰でも遊べるオンラインカジノ

オンラインカジノはインターネットのブロードバンド化に伴い1990年代半ば頃にギャンブルが合法な国で生まれたゲームです。
パソコンやスマートフォンで無料でアプリをダウンロードすれば、24時間いつでもどこでも好きなときに遊べる手軽さからとても人気があり、欧米などでは専門書などが発刊されているほどです。

遊びかたは簡単でクレジットカードなどでチップを購入して、好きなゲームに参加して賭けます。
勝った場合は小切手が送られてきたり、指定した口座に入金されたりします。

世界的にとても多くのサイトがあり、悪質なサイトもあるため遊ぶときは注意が必要です。
見分け方のひとつとしてライセンスを取得しているかどうかがあります。

ギャンブルが認められている国ではオンラインカジノにもライセンス制を導入しているところが多いため、その有無が合法的に運営されているかどうかの判断基準のひとつになります。

ですが国によって審査基準がさまざまなため、ライセンスを取得しているからといって安全だとは限りません。
そのためより安心して遊ぶには取得しているライセンスが審査が厳しく評判の高いものであるかどうかを確認することが大切です。

2,国内にあるサイトを利用した場合は賭博罪に問われる

他には日本国内にあるサイトかどうかということです。
国内にあるサイトを利用した場合は賭博罪に問われます。

国内で許可されているのは公営賭博である競輪、競馬などなのでそれ以外は違法行為になるからです。
それでは海外のサイトを利用して国内で遊ぶのなら合法なのかという点については、現在のところグレーだといえます。

海外にある合法なランドカジノでギャンブルをおこなうのは問題がありませんが、たとえ海外で合法なサイトであっても日本国内でそれを利用したときの合法性については国内でのインターネットに関する法律が未整備なため、どちらともいえないというのが現状です。

したがって遊ぶときはあくまでも自己責任でということになります。

3,オンラインカジノで勝った場合に税金はかかるのかどうか?

国内でオンラインカジノを利用することについての特殊性については説明しましたが、それでは勝った場合に税金はかかるのかどうかという点については、税金はかかります。

課税区分は一時所得になり、競輪や競馬、懸賞金などと同じ扱いになります。
競輪で税金を払ったことがないといわれそうですが、それは払わなければいけないものを払っていないだけで、本来税金がかかります。

ではどうして払っていないのかというと、理由は払戻金のやりとりが現金で窓口で直接おこなわれるため記録が残らず、税務署が調べることができないためです。

ですがオンラインカジノはクレジットカードや銀行などを利用するため確実に記録が残り、もし税金を支払わなかったら脱税行為をしたことになります。

4,一時所得の算出方法

ではどのように税金を支払えばいいのかというと、1月1日~12月31日までの一時所得を計算し、翌年の確定申告期間内に自分で税務署に申告すればいいのです。

一時所得の算出方法は、一時所得=収入金額-支出金額-特別控除額(最高50万円)で、たとえば1回のゲームで10万円ベットして払戻金が110万円、損益が100万円だとしたら、50万円=100万円-0円-50万円となります。

オンラインカジでは支出金額はないと考えるので特別控除を引いた金額が適用され、50万円が一時所得の対象となります。
これに他の所得とあわせて計算した総所得金額を割り出した後に、税率をかけ控除額を引いて納める所得税を算出することになりますが、複雑になるので一時所得まで算出したら税務署で相談し申告します。

必要な書類は会社員の場合は年末年始に会社からもらう源泉徴収票、オンラインカジノから送られてくる支払調書、経費の領収書です。
ただし経費の領収書はオンラインカジノでは発生しませんし、所得が300万円以下の場合は必要ありません。